たいていのことは
「そうでなくてはいけない」
と言うほどのことはないんですよ。
どっちでも同じなら、
相手を立てたほうがいいじゃないですか。
自分に本当の誇りがあったら、
あまりこだわらないと思いますよ。
(愛和、浅井慎平)
誇りをもって闘うべき相手は、
誰なのか、何なのか、どっちなのか。
自分と意見の違う人か、
それとも、
それを受け入れられない自分か。
自分の才能を認めない世間か、
はたまた、世間の中に
チャンスを見つけようとせず、
不満ばかり言っている自分か。
自分の弱さと闘うべきか、
自分の強さと闘うべきか。
本当の誇りがあったら、
こだわらないはずだ、
という淺井さんの言葉が
胸にしみます。
自分の正しさにだけ
こだわろうとすることの多い私は、
きっと、自分への誇りが
足りないんでしょうね。
そこで何とか、
相手に、世間に、
自分の正しさを認めさせないと、
自分の自信とか自尊心とかが、
がたがたと崩れるような気がしている。
逆に言えば、
その程度の誇りしかない、
と自分で証明しているようなもの。
シンプルな言葉ですが、
深い意味があるんですね。
目からウロコです。
(参考)海辺の扉 (浅井慎平)
No.2861