決断できないのは、…

決断できないのは、
選べないのではなくて、
もう一方を手放せないから。

(ニッポンの仕事777、武田双雲)

うちの妻は、なにかと
人に頼りにされることが多く、
今朝も早くから、
お願い事の電話をもらっていた。

来週末の土曜日に、
用事に付き合ってもらえないか、
…なんていうお願い。

その日には、わたしが
家族での予定をすでに入れていた。

それを分かっていながら、
わたしに確認してくる妻。

無理だよね?

決められない、
という姿がこれほども似合う人は、
私のまわりにそれほどいない。

その用事に付き合っていきたい
わけでもない。ただ、

それを断ったときに
相手をがっかりさせたり、
それを感じてしまう自分の姿が
見えるから、決められないのだ。

手放せないのは、
自分とかかわる人すべてが
気分を害さないでいられることを
望むから。

わたしに言わせれば、
そんなことはありえないだろう、
と思うのだが、
性格だからしょうがない。

丁重にお断りして
電話を切った後も、

あれは、しょうがないよね?

と何度も言ってくる。

自分を納得させるために、
どうしても、誰かの後押しが
欲しい時もあるのだ。

人は、自分で決めないと
成長しないことがある。
なかなか手放せない、
捨てられないものほど、
そうなんだと思う。

(参考)ひらく言葉 (武田双雲)

No.2874


こころの処方箋(河合 隼雄)

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