「傷つくのがコワイから」と
やりたいことをやらずにいても
心はじんわりと傷ついていくもの。
(心の深呼吸ができる本、香山リカ)
好きな人に
好きと言ってふられることも、
好きな人に
好きと言えないでいるうちに、
ほかの人と結ばれるのを
ただ眺めていることも、
心には傷がついてしまうこと。
きっと、同じなんだ。
やりたいことがあるのに、
勇気を出せずに、
年を重ねてしまって後悔するのも、
やりたいことをやるために、
すべて投げ出して、
大失敗して落ち込むのも、
同じように傷ついてしまうこと。
人はどちらを選んだとしても、
自分に都合のいい解釈を
見つけられるもの。
傷つくことが同じで、
それなりの解釈を
見つけられるのも同じだとしたら、
選ぶこと、やってみることを
躊躇しなくていいんじゃないかと思う。
人は生きていくほどに、
傷ついていく生き物。
同じように、
知らず知らずのうちに、
誰かをも傷つけていく生き物。
傷つき、傷つけられることを
避けては生きられないことでしょう。
だったら、傷つくことを、
そんなに怖がらなくてもいいんじゃないか。
生傷が絶えないような人生のほうが、
いいんじゃないか。そう思います。
(参考)MW(ムウ) 手塚治虫
No.2909