人は皆なにかの情熱に…

人は皆なにかの情熱に
動かされて生きています。

もう老い先が短い私でもそうです。
その情熱の実体はわかりにくい。

(雑誌「通販生活」、多田富雄)

見た目からして、
ハンディを抱えてがんばっている人には、
情熱を感じるかもしれません。

しかし、
人がどんな情熱を持っているか、
っていうのは、だいたいにおいて、
もう少し近づいて、長い間見ていないと、
分からないのが現実。

情熱のほとんどは、
見た目からだけでは
伝わってこないことも
あるからです。

その証拠に、
自分が本気になって
熱くがんばろうとすることに
付いてきてくれる人が、
必ずしもいるとは限らない、
ということにも表れている。

それどころか、
熱くなればなるほど、
まわりの人々が冷めてしまって、
逆効果ということもありえるから…

そんな時には、
情熱が試されるのです。
そういうことになっても、
あなたの熱意は残っているのか、と。

無視されて、
遠ざけられて、
試された情熱しか、
残らないのです。

だから、
そういう情熱に、
自分が動かされ続け、
うまくいけば、
他の人の心の琴線にふれて、
他の人を動かせるときもある。

まずは、見えない情熱から
始めることが大切。そう思います。

(参考)寡黙なる巨人(多田富雄)

No.2945


こころの処方箋(河合 隼雄)

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