その人はその人の
生きたい場所にしか
いけないのだし、
そこへは自分の足でしか
いけないのだ。
(雑誌「AneCan」薔薇色の夜を、角田光代)
行きたい場所、
生きたい場所、
逝きたい場所…
そこに自分でいく、
という決心をつけられない人は、
知らず知らずのうちに、
誰かとか、時代に、
連れまわされてしまう。
自分の足で、
ここにいくんだ、
っていう意思がないと、
そうなるんです。
もちろん、
親の庇護を受けている、
子どもの頃には、
そういう自由はない。
でも、大人になったら、
そういう自由がなかった
子どもの頃のせいには出来ない。
あのとき、
ああだったから、
とか言い訳は、
自分には出来ても、
他の人が理解してくれるとは限らない。
トラウマ、
という便利な言葉も、そう。
自分の足で、
自分の生きたい場所を、
なんとかして見つける。
生きるっていうことには、
そういう責任が
ともなっていると思います。
(参考)しあわせのねだん(角田光代)
No.3080