理解したい、助けてやりたい、
そういう気持ちはわかる。
しかし、よく考えてごらん。
それを望んでいるのは、
すべて君個人なんだ。
君のエゴなんだ。
理解し合いたいのはわかるけれど、
なにもかも知ることが、本当に理解だろうか。
それが相手にとっても望ましい関係だろうか。
人というのは、お互いに踏み込まれたくない部分が
あるんじゃないかな。
それを尊重することも必要だと思う。
ある意味で、理解する、助けてやる、という気持ちが、
相手にとっては、侮辱的なものに感じる危険だって
あるだろう。どう思う?
(トーマの心臓、森博嗣)
相手のことについて、
なにもかも知ることが
本当に理解だろうか。
それができる関係性もあれば、
それができない関係性で、
それがうまくいくこともあるんだと思います。