人間一人一人は
どんなに頑張ってみても
この世界のごく一部しか
理解できないのだし、
残りのほとんどについては
知らないままでやり過ごすほかはない。
(見えないドアと鶴の空、白石一文)
自分でも他人でも、
知らないままで
しゃべっていることが多い。
そのしゃべっていることに、
責任とか何かが生じなければ、
それで特に問題はないのですが、
なかには、
揚げ足をとるような人が出てきて、
恥ずかしい思いをすることもあります。
でも、わたしは、
知らないことが何で、
知っていることが何かを
分かるためには、
何でもしゃべったほうがいいと
思っています。
しゃべることで、
他の人からそこに加えてもらえる、
ことになりますからね。
人によっては、
気にさわるように指摘する人も
いるかもしれない。
だとしても、
知らないことは、
みんなで補っていった方がいい。
心に吸収する力があれば。
どんな知識でも、能力でも、
一人ひとりの限界いっぱいのところまで、
いろんな力を重ねていけば、
それなりに広い範囲をカバーできるようになる。
それは、インターネットの世界に
よく見られる現象に近い。
そういうことが分かれば、
一人ひとりは不完全な存在でしか
ないんだ、ってことも受け入れられるかも。
(参考)見えないドアと鶴の空(白石一文)
No.3443