強いオーラ…

不思議なもので、
好きな人が気になるのと同じように、
嫌いな人のことも気になるし、
どちらもよく観察してしまうものなんですよ。

どちらも、あたしにとって強いオーラを
発してるってことでは同じだからかしら。

(中庭の出来事、恩田陸)

いつも、
嫌いな人の話をする人がいる。
メールの内容もそればかり。

ここ半年、
何の音沙汰もなかったけれど、
またメールが来た。

もらった方の私も、
その話題にいくだろうな、
って期待していると、

2通目からの内容は、やっぱり、
そこに始まりそこに終わる。

どれだけどこが嫌いか、
どんな悪いことをしているか、
どんなに性格が悪いか、
自分以外にだれそれも嫌いらしい、
とか、そんな話ばかり。

そこで、ふと思う。

この人は、
朝から晩まで、
その人のことばかり
考えているんじゃないか、と。

いや、仮にそうじゃないとしても、
その人の話題が出れば、
心が即座に反応し、
何が何でも、ダメな人間だ、
っていう話にもっていくことに、
全精力を注ぐだろうな、
と容易に想像できる。

その話題に執着せずにはいられない、
ある意味、麻薬的な効果?

好きっていうのも、
心の執着だとすれば、
とことん嫌いっていうのも、
好きの一種かもしれない。

人間は面白い。

(参考)中庭の出来事(恩田陸)

No.3741


人生の短さについて(セネカ)

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