その人らしさをつくるのは、
過去の傷じゃなくて、
未来への希望だって。
わたしはどんどん壊れていく。
でも、同時に新しく生まれてもいる。
最後に残るわたしらしさをつくってみたい。
最後にどんな自分と会えるか確かめてみたい。
(美丘、石田衣良)
過去にやり遂げたこと、
作り上げたことも、
過去にやれなかったこと、
壊したり、失敗したことも、
それは、もう過去のこと。
今日からは、
新しい思いを抱いて、
新しい努力ができるチャンスに、
私たちは恵まれている。
けれど、
人は私も含めて、
過去にどんなことをした人か、
どんな人だったかに、
目が向いてしまう。
自分の過去については、
あんまり見られたくない、
自信がないくせに、
他人の過去については、
遠慮することなく、
入っていこうとする。
人は、希望で変わっていく。
たしかに、そうだと思う。
希望があれば、
新しい自分がちょっとずつでも
つくられていく。
それがなければ、
今までのままの自分を
ずーっと続けることになるだろう。
希望を捨てちゃいけない、
っていうのは分かっているけれど、
他人から見られていると思うと、
それがそうでないとしても、
過去に思いが向いてしまって、
あきらめがちになっちゃう。
時間は過ぎている。
いつも新しい時間を、
新しい自分で生きている。
そんな感覚を身につけたい。
(参考)美丘(石田衣良)
No.3756