一生なんて、
なんかするには短いけど、
何もせんには、
長過ぎるもんなぁ。
(キャンセルされた街の案内、吉田修一)
一生というもの。
モノサシによっては、
長くも、短くも見える。
10歳の子供のモノサシと、
70歳の方のモノサシは違う。
男と女のモノサシも違う。
公務員のモノサシと、
自由業の方のモノサシも違う。
同じ人でも、
その時々の気分とかで、
長くも、短くもなる人生…
だいたい、人間ってのは、
生きているときには
「今」しか見えない。
そして、
今やっていること、
あるいはやらされていることが、
退屈だと、長く感じる。
一方、
夢中に今をすごしていると、
あっという間に
時間が過ぎていってしまい、
短く感じられる。
夢中になれる毎日を
積み重ねられたら、
と思うのですが、
そうそう簡単に、
夢中になれるくらい
満たされた毎日が続くとは限らない。
最近思うのですが、
心のなかには、
なにか達成するには、
一生というのは短いのですが、
それでも、あえて、
その一生で達成できそうにない、
ちょっと大きな目標を抱くのも
悪くないんじゃないかなって。
それが本心から思えることであれば、
なんらかの形で達成できるんじゃないか、
って思うんですよ。
No.4003