どんなにシンとしたところでもね、
動いているものは必ずあるんですよ。
海だの川だのでもさ、
水底に積もってる砂粒は
一時たりとも休まないの。
何万粒って砂がねェ、
こうしている間も水の流れに乗って、
静かに静かーに動いていってるんだねェ。
(漂砂のうたう、木内昇)
自分の考えたこと、
やっていることが、
何の効果も得られない、
と思ってしまうことがある。
どれだけがんばっても、
自分のまわりの世界を
動かせられないと
感じることがある。
けれど、なにかは、
ちょっとずつ動いている。
大きな効果となるまで、
時間のかかるものは大きい。
世界は、世の中は、
自分の微力で
必ず何か動いている、
そんなふうに
思えるほうがいい。
大きな変化はないとしても、
ささいな変化は作っている
かもしれないのだ。
自分のやっていることが、
すこーしずつ何かを変えている。
だから、
あきらめないで、
そのがんばりを続けよう、
行き詰まったら、
ちょっとずつ工夫して、
さらに進んでみよう。
動いている自分、
まわりの世界の流れを
止めないよう、
あきらめないで
自分も動いていよう。
(参考)漂砂のうたう(木内昇)
No.4056