正直申して、
世の中にあふれている「善」なんて、
偽善ばっかりです。けれども、
その偽善があるおかげで、
かろうじて
最悪な世の中にならずに
すんでいるのだと考えたら、
少なくとも偽善を守るところから
始めるべきではないでしょうか。
(煩悩リセット稽古帖、小池龍之介)
自分の善も含めて、
世の中は偽善ばかり?
いや、自分だけは違う!
と言いたい気持ちを、
ちょこっと横に置いて、
そうかもしれないな、
と受け入れてみると、
なんだか気楽です。
たしかに、私も、
偽善は好きじゃないけれど、
自分にしても、
それに近いことは
意外とよくやっている気がする。
そして、動機は
誤っているかもしれないが、
人の役にも立っていることも
少なくないとは思う。
偽善0%の良い行いが
出来るようになることを待つより、
偽善ちょい入りの良い行いを
続けながら成長したほうがいい。
自分の行動は、
偽善じゃないんだと
強く訴えながら
がんばることなんてない。
偽善かもしれないけど、
やらないよりマシだし、
やりたい気持ちがあって
自分でも楽しいから
続けているんだっていうことで
続けられることを
がんばれたらいい。
一人一人の力が必要な世の中は、
そうやって、よくなっていくしかない。
(参考)煩悩リセット稽古帖(小池龍之介)
No.4163