金持ちは金を自慢するが、…

金持ちは金を自慢するが、
貧乏人は貧乏を自慢する。

みんな自慢しなければ
生きていけないんだな。

(死ぬ気まんまん、佐野洋子)

恥ずかしながら、
私は、意識的にも、
無意識にも、
自慢してしまう人間です。

みんな、
自分にあるものを自慢します。
お金があれば、
お金があることを自慢します。
お金がなければ、
お金のない経験が「ある」
ということを自慢します。

結局、なんでも自慢できるのです。
人間の自慢する才能はすごいです。
我ながら…

自慢をして、
自分の何が変わるか、
何を期待しているか、
といえば、

やっぱり、
「すごいねぇ」とか
「そうだったんだぁ」とか
「大変だったんだねぇ」
っぽいことを言われたいんですよ。

言葉として言われなくても、
そう思われたいから、
自慢をしてしまう。

けれど、
場合によっては、
その期待が満たされず、

かえって、
自分の問題を
抱えてしまうことも
すくなくありません。

自慢した矢先に、
相手の方が、
もっとすごいものを
持っていた場合です。

あ、あぁ…、そうでしたか、
という感じで、撃沈されます。

だから、
かなわない相手じゃない人を探して、
また自慢を始めようとするわけですから、
世界はどんどん小さくなっていく。

そして、自分を
さらに伸ばす努力が
忘れられていくことになります。

同じ事を何度も自慢する前に、
がんばった方がいいことは、
いっぱいあるのです。

(参考)死ぬ気まんまん(佐野洋子)

No.4337


こころの処方箋(河合 隼雄)

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