友だちだとか、恋人だとか、…

友だちだとか、恋人だとか、
そういう言葉でくくることに
何の意味がある?
私があなたのことを恋人だと言ったら、
それだけであなたは安心するの?
それきり二度と不安にならないで済むの?
じゃあ私がもし、
「私にとっては恋人なんかより
 友だちのほうがずっと大切よ」
って言ったら、あなたはどうするの?
恋人をやめてでも、友だちになりたがるの?

-ね、わかるでしょ、
呼び方なんてどうでもいいってことが。
大事なのは、あなたも私も、
今お互いを必要としあってるってことだけ。
違う?

(天使の梯子、村山由佳)

不器用なゆえに、
友だちとか、恋人に、
「しつこい」ところが
あった自分に思います。

競争心の表れも、
あったんでしょうね。

とにかく1番でいたいんです。

一番の親友、
一番好きな人、
これまでで一番心が通う人、
永遠に一番相性のいい人、
こんな感じです。

一番になりたい思いは、
ずーっといっしょにいたい気持ち、
あるいは、いなければいけない気持ちを
生み出し、

時には、監視するような、
ストーカーみたいな気持ちにさえ、
なってしまう。

本当は、言葉で、
「親友」「恋人」「一番」
って言われても、
あくまで、呼び方に過ぎないんですよね。

言われれば言われるほど、
何度も、それを確認しなければ、
気が済まなくなるんです。

言葉で確かめたものは、
言葉で確かめ続けたくなる。

だから、
そこにこだわっているうちは、
相手の本当の気持ちが
見えていないかもしれない。

(参考)天使の梯子(村山由佳)

No.4447

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