下山…

山頂をきわめる。そして
ひと息入れたら下山にかかる。
下山に失敗すれば、
登山は成功とはいえない。

登って、下りる。
両方とも登山であり、
山は下りてこそ、
次の山頂をめざすことができる。

(下山の思想、五木寛之)

山を登りつめた後に、
油断をすると、
下りるときに、
大ケガをしたり、
命を失う。

人が何かをきわめた時に、
それからずーっと頂点にいる、
っていうことは、まずない。

いつかは、
誰かに追い越されたり、
自分の能力が衰えたり、
必ず、その頂点から
下りる時期がやってくる。

仮に、それがイヤだとしても、
別の頂点を目指すために、
いったんは、自分から
下りなければいけない。

何度も何度も、
頂点をきわめたとしても、
安全に下りることができて初めて、
次の人生を生きられる。

キツイ登りが
体力や精神力との勝負だとすれば、

下りるのは、
油断と注意力の勝負かもしれない。

そして、
油断が生じるような時にこそ、
人間性が問われる。

うまくいけばいくほど、
いい気分になればなるほど、
経験が多くなればなるほど、
油断をしてしまうのが人間。

油断という敵は、
かなり手強い。

(参考)下山の思想(五木寛之)

No.4560


常識にとらわれない100の講義(森博嗣)

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