傷ついたなら傷ついたなりに、…

生きている限り、人間は
様々な毒矢を受け続ける。
それは、仕方がないことである。

人間の心は、傷つけば
交換可能なプラスティックで
出来ているのではない。
傷ついたなら傷ついたなりに、
なんとかその状態を引き受けて
生きていくしかないのである。

(脳と仮想、茂木健一郎)

人と摩擦を起こさないように、
相手に不快な思いをさせないように、
自分が不快な思いをしないように、

っていう感じに
生きようとしても、
そう簡単にできる人生じゃない。

自分が
主張さえしなければ、
なんの摩擦も起きないかといえば、
そうとも限らず、
それをいいことに、
ぐいぐいと踏み込んできて、
干渉されることもあるから。

不快な思いをさせないように、
と気遣っていれば、相手について
いろんなことに気づくかもしれない。

けれど、気遣われることが
嫌な人にとっては、どうしても、
気遣われるのが
不快になってくることもありうる。

不完全な人間にとって、
どんなことが起きても、
不快な思いをしないように生きる、
なんていうのは、ますます難しい。

人生には、
すべての悪いことは起きないが、
自分に起きた悪いことをすべて
避けられるものでもない。

逆風は必ずある。

それに向かいながら、
生きていこうとするから、
生きていく力が増してくる。

(参考)脳と仮想(茂木健一郎)

No.4616


人生の短さについて(セネカ)

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