われわれは、
忘却によって、
頭がよくなっている。
忘れるのを恐れるのは
誤りである。
そういえば、かつては、
よく忘れるのを「健忘」といい、
健忘症という言い方があった。
健という文字は
ダテではないような気がする。
(「忘れる」力、外山滋比古)
忘れるのは、
とっても健康なこと。
そして、幸せなこと。
忘れられないことで、
心や身体が不健康になったり、
その憎しみで、
自分に不幸を招き寄せている人も
少なくない。
わたし自身も、
その一人に含まれている時も、
けっこうあるように思う。
ちょうど、
先週の前半が
そんな感じだった。
ところが、この週末には、
高校生娘らの部活にて
地区総体というイベントがあり、
そんなことは吹っ飛んだ。
幸せだと思う。
ただ、面白いのは、
今度は、娘らの負けが悔しくて、
これが忘れられなかったりして、
また、それを引きずりそうになること。(笑)
健康に忘れるってこと。
過去のことを振り払って、
今からの人生だけに
思いを注いで楽しめる、
っていうのは、
ある意味、才能かもしれない。
今日は、総体最終日だ。
楽しめたらいい。
できるかな?
(参考)「忘れる」力(外山滋比古)
No.5545