人間は、自分が…

人間は、自分が
信じたいものしか、
信じようとしない。

そして、一度、
信じてしまったものは、
たとえそれが過ちで
間違いであったとしても、
なかなか訂正しようとしない。

(「だまし」に負けない心理学、香山リカ)

信じたいものを信じて、
それ以外のものを排除して、
生きていこうとすると、
だいたいの人間は、
視野が狭くなっていく。

視野が狭くなるのは、
初めの頃、本人にとっては
それほど不具合は生じない。

その期間が長くなった時だけ、
まわりの人々とのズレが
ストレスに感じてくるくらいのものだ。

そのストレスを
感じないために、
「人々とうまくやっていけない」
という結論を出して、
コミュニケーションを遠ざければ、
自分の狭い世界を
ますます確立できるから、
不具合は減っていく。

…ように感じられる。

けれど、
実際には、
そんなに簡単じゃない
という場合も多い。

人生は、ひとりだけで
完結できるものじゃないからね。

信じたいことを
信じるのは自分の勝手。

ただ、
他人と関わる部分については、
相手が信じていることとか、
世間で通用していることの存在があるから、
邪魔されたように感じることも出てくるだろう。

邪魔されたわけじゃないのに、
そうなっちゃうから、面倒なことが怒る。
怒ったり、憎んだり、恨んだり…

視野が狭くなっているだけに、
そうなっちゃう。

ある意味、
信じることの弊害だね。

(参考)「だまし」に負けない心理学(香山リカ)

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