居心地の良い環境…

人間は長い人生の中で、
いつでも居心地の良い環境に
いられるとはかぎりません。

その社会の中で
たった一人の余所者として
生きなければならないことも、
起こり得るでしょう。

(みんなの図書室、小川洋子)

幸せだなぁ、
快適だなぁって思える状況では、
残念ながら、
成長していない実感がある。

そう感じるまでの、
ちょっとした困難や、
苦しい葛藤がある状況において、
自分の思考力や能力が引き出され、
成長させられている気がする。

いいことばかりじゃ
ないんだよなぁ。
やっぱり、人生というものは。

自分では無駄に思えることを、
避けたいとは思っていても、
なんだかんだ言いながら、
こなしていかないといけない。

逆に、
自分でやりたいことが、
周りからは無駄に見えていて、
それでも、どうしても、
やっていくこともある。

本書では、
こんな言葉が引用されている。

若いということは、はっきり言って
無駄なことの連続です。けれど、
その無駄使いをしないと
良い大人にはならないのです。
(放課後の音符、山田詠美)

若かろうが、
若くなかろうが、
私たちは、無駄に見られること、
無駄に苦しいと感じることを、
していることが多い。

けれど、それらも、
与えられている経験の一つ
かもしれない。

いろいろ無駄にしながら生きていき、
「ああ、無駄なことをしていたなぁ」
と気づいたときに、人は成長するのだろう。

(参考)みんなの図書室(小川洋子)

No.5603


こころの処方箋(河合 隼雄)

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