意地になっている人間に対して…

意地になっている人間に対して
何度同じことを問いつめても
しかたがない。

(語りつづけろ、届くまで、大沢在昌)

やっぱり、
人の心には、
扉があると思う。

それが開いている時には、
物事を進められる。
自分に対しても、他人に対しても…

けれど、いったん
それが固く閉ざされると、
なかなか進まない。

そして、だいたいは、
意地というものが、
それを閉ざし続けさせる。

もうどうでもいい状態に
なっているのに、
どうしても閉ざしたままで
いようとする。

本当の友だちが、
強引にこじ開けるか、
ゆるやかに開けさせるか。

はたまた、
何かのきっかけで、
自分から開けたくなるか、
開けざるを得なくなるか。

人それぞれだと思う。

いずれにしろ、
意地にならせてしまうと、
会話は成り立たなくなる。
お願いも、交渉も、何も出来ない。

時間が過ぎるのを待つか、
うまく開けられるきっかけや人が
現れるようにするか。

自分に意地の強さを
知っている人は、
きっと、他人の意地に
向き合うときにも、
その面倒臭さが分かるもの。

(参考)語りつづけろ、届くまで(大沢在昌)

No.5641


こころの処方箋(河合 隼雄)

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