書くべきものはいつだって、
自分の目の前にあったのだ。
なのに、人は
その存在になかなか気づかない。
捨て鉢になってふっきれたとき、
ようやく気がつく。
(ザ・万歩計、万城目学)
万人が、
インターネットのブログ、
ツイッター、Facebookなどを通じて、
メディアになれる時代。
他人の文章を見て、
ささいなことでもネタにして、
うまい具合に表現できるもんだな、
と感心させられることがあります。
逆に、
こんな普通のことを
ただ見せられてもなぁ…
と思わされるものもあります。
そういう自分の文章は、
どうかと言えば、
自信はないです。
もちろん、
見せるためでなく、
自分の覚え書きとして
書いている場合もあるだろうが。
自分の身に、
いつもいつも
変わったことが
起こるとは限らない。
だからと言って、
そういう刺激を求めて、
毎度毎度、旅に出るわけにもいかない。
それに、実際のところ、
日常にある出来事について
気づきを得られない人が、
旅に出たからといって
気づきが増すという保証もない。
けれど、実際は、
目の前にあることほど、
見落としている。
目の前のモヤをふっきれないと、
それはいつまでも見えてこない。
(参考)ザ・万歩計(万城目学)
No.5701