迷いを悟られたくないと願う者ほど、…

迷いを悟られたくないと願う者ほど、
心に鎧をまとったあげく、
いたずらに気負ってしまうもの。

(覇王の番人、真保裕一)

迷っているなら、
迷っていることを無理に
隠さなくていい時も
あるんじゃないかと思う。

ある程度、
年をとったり、
経験を積んでいると、

迷ってるとか、
悩んでるとか、
考えている姿を
恥ずかしがってしまう。

自信をもって
堂々としているべきみたいな理想を
年相応の相手にも、自分にも、
求めてしまうからだろう。

けれど、実際は、
そんなことはない。

心の中身をのぞいてみれば、
何歳になっても、
迷いは迷いとしてあるのだ。

だから、
隠さなくてもいい時も
あるだろう。

それを
隠そうとするから、
かえって迷ってしまう。

隠している自分が、
その迷いを認めたくない自分が、
迷いをさらに深める。

迷っているんだ、
と表現するだけで、
解決してしまうことだって
あるのだ。

みんな、迷っているんだ。
だから、大丈夫なんだ
って感じに。

(参考)覇王の番人(真保裕一)

No.5703


こころの処方箋(河合 隼雄)

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