自分でつくる物語…

まだ物語を
つくったことのない人は、
つくってみなさい。
何でもいいからつくってみなさい。
そうすれば強くなれるから。
いつかつらいことがあっても、
きっと平気でいられるから。

お話の世界に逃げ込む
という意味じゃないんだ。
物語の中で、
いろんなものを見て、
優しさとか強さとか、
いろんなものを知って、
それからまた帰ってくるんだよ。
誰かのつくった物語でも、
もちろんいい。
でも、自分でつくったほうが、
知りたいものを知れる。
もし知りたいものが何なのか、
わからなかったとしても、
きっと見つかってくれる。
自分でつくる物語は、
必ず自分の望む方向へ
進んでくれるものだから。

(ノエル、道尾秀介)

長いストーリーでなくても、
本当に短いものでもいいから、
物語を作ってみようと考える時、
面白いことが起こります。

まず、そこに書かれるのは、
自分の知っている範疇のことだから、

登場人物は、
自分の身代わりか、
気になっている人か、
面倒に思っている人か、
そんな感じになります。

そして、
その登場人物を動かし始めるために、
ストーリーを書き始めると、
それはだいたい、
今の悩みや問題を描写したものに
なります。

それは、まさしく、
夏目漱石の「草枕」の冒頭のよう。

「智に働けば角が立つ。
 情に棹(さお)させば流される。
 意地を通せば窮屈だ。
 とかくに人の世は住みにくい。
 住みにくさが高じると、
 安い所へ引き越したくなる。
 どこへ越しても住みにくいと悟った時、
 詩が生れて、画が出来る。」

試しに、短くてもいいから、
物語を作ってみてください。

きっと、自分が客観的に
見えてくるでしょうから、
人生の助けになります。

(参考)ノエル(道尾秀介)

No.5794


常識にとらわれない100の講義(森博嗣)

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