忘れることさえできれば、…

忘れることさえできれば、
どんなピンチでも乗り越えて
しまうのが人間なのです。

(「こころのピンチ」を救うシンプルな考え方、和田秀樹)

忘れよう、
忘れよう、
忘れよう、
と思っているうちは、
忘れていないし、
忘れられるわけがない。

それ以外に
心が動かされるようなことに
手をつけたり、
何か起こらない限り、
そのままだ。

精神力の弱い人であれば、
なおさらだ。

忘れられない時には、
「誰かのせい」にしたくて、
ますます難しくなって
いるんじゃないかと思う。

それは、
自分のせいであると
内心思っている場合は、
なおさらだ。

ああ、失敗したな。

バカなことしたな。

もしも、あの時…

なんて考えれば考えるほど、
どうにもならない現実と、
それを考え込んでいる無駄な時間が、
積み重なるばかり。

そこに、
一筋の光というか、

自分のせいじゃなかった、
「あの人」のせいだったと
思えることが見つかれば、

今度は、その人を
責める思いによって、
忘れられなくなる。

そうやって、
自分の抱えている問題の本質が
ますます見えなくなり、
ピンチが続いてしまう。

忘れようとしない、
他に熱中できることに向き合う、
これが一番いいのだ。

(参考)「こころのピンチ」を救うシンプルな考え方(和田秀樹)

No.5798


こころの処方箋(河合 隼雄)

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