みんなが同じものを見たからって…

みんなが同じものを見たからって
同じことを感じるとは
限らないんじゃないでしょうか。

(私と踊って、恩田陸)

すごい!

最高だね!

とーってもいい!!

みたいな褒め言葉を
待っているときに、

「がんばったね!」

という言葉で
済まされたときに、
微妙な気持ちになる人が
いると思う。

もちろん、
「がんばったね!」にも、
すごい!とかの意味合いを
含ませる人もいるだろうけど、

形容詞を待っている人にとっては、
「がんばったけど、ダメなのか」
みたいになると思う。

人間、
期待する褒め言葉を
そのまま聞ける、というのは、
とても、ありがたいことだ。

話は変わって、
子どもの遊び場で、
ひとり占めしているわが子を見て、
注意する言葉といったら、

やめなさい!

ひとり占めしないで!

乱暴しないで!

だろうと私は思っていたが、
今年大学へ進学する長女が、
幼かった頃、遊び場にいっしょに居たら、
そういうひとり占めする子どもがいて、
その母親が注意した言葉は、こんなだった。

「無理しないで!」

無理?無茶じゃなくて?
いや、この場合は、無茶も、
ちょっと違うだろう…?

わが子かわいさもあったろうし、
その母親と子どもにとっては
もしかしたら「無理しないで!」が、
私の思っている意味合いでなく、
一番厳しい叱り言葉だったかもしれない。

いずれにしろ、
同じものを見ても、
みんな違うように見えていて、
同じ言葉を使っても、
違う意味を込めていることが多いのだ。

(参考)私と踊って(恩田陸)

No.5856


「原因」と「結果」の法則(ジェームズ・アレン)

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