進歩というものを知らんのか…

おまえは、
進歩というものを知らんのか。

いままでと同じものを、
いつまでも遣っていればいい
というものではない。

(水滸伝 10 濁流の章、北方謙三)

いつもいつも、
進歩を求められる
っていうのは、
楽なことじゃない。

調子の悪いときもあれば、
時には、病気になったり、
災難に遭ったりすることもある。

そんな変化のなかで、
人は、進歩していく。

逆に言えば、
そういう逆境があるから、
人は進歩するのだろう。

おそらく、
普通にというか、
世の中に身を置いていれば、

そして、
必要以上に
守られることがなければ、
人は、磨かれるように
世の中は生きている。

あとは、
人それぞれの世渡り術しだいで、
うまくこなせたり、
難儀したりする違いが生まれるくらい。

人は、進歩していくもの。

守られすぎても、
守りすぎても、
いいことじゃない。

守られて、
楽になったと思ったとき、

守ってあげて、
災難を乗り越させたと思ったとき、

それは、きっと違う。

また後になって、自分で
乗り越えなくちゃいけない時が、
必ず来るのだ。

人は、進歩する生き物。

(参考)水滸伝 10 濁流の章(北方謙三)

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