弱っているときにしか…

弱っているときにしか
見えないものがある。
調子のいいときには
飛ばしてしまっている、

見たくないような
ちっぽけなことが、
弱っているときには
壁のしみみたいに
じわっと浮かび上がってくる。

(ジュージュー、よしもとばなな)

小さいころは、
けっこう風邪をひくことの
多かった私だが、

今は、ほとんど
風邪をひくことがなく、
いたって元気な人間になった。

だから、たまに、
風邪をひいたり、
ケガをしたりすると、

やっぱり、
完全な体じゃないんだな、
と改めて気づかされる。

そして、
慌しくしている日常を
反省したり、
もっと人生を見つめ直そう、
なんて考えたりもする。

同じようなことは、
まだあるだろう。

人が元気な場所へ行くと、
自分もなんだかワクワクしてくる。

人が病んでいたり、
老いていこうとする場所へ行くと、
気が滅入ってきたり、
自分の老後とか考えさせられたりするが、
人生の大切なことに気づかされることも多い。

メディアでは、
ニュースになる人が
取り上げられる。

元気な人だったり、
成功している人だったり、
美しい人だったり…

そういう光景を見慣れると、
日常を生きる人の姿を
忘れがちになる。

弱い人、
目立たない人、
苦しんでいる人…

人生には、世の中には、
どっちもあるんだよな。

(参考) ジュージュー(よしもとばなな)

No.5889


こころの処方箋(河合 隼雄)

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