見栄を張るのはやめよう。…

見栄を張るのはやめよう。
いい歳をして
モノを知らないことよりも、

いい歳をして
知ったかぶりをすることのほうが、
よほど恥ずかしい。

(ひとしずく、重松清)

お盆が近づいた頃に、
同級会の案内が来ることが多い。

成人式のときの同級会には、
実行委員として出席したが、
それ以降は、いっさい出ていない。

自分の
見栄っ張りな部分を知っているので、
成功している振り、幸せな振りを
一生懸命するだろう自分の姿が
想像されて、イヤなのだ。

見栄を張る、自慢をする、
そんなことをしなければいいのだが、

思わずやってしまう性格なので、
しょうがないんだな。

久しぶりに会うというシーンが、
それを助長させるのだろう。

振りっていうのは、
自分にその不足を認めているから、
そうするのだ。

軽い天然パーマの高3次女が、
毎日ヘアアイロンで、
無理に伸ばしている姿は、

髪の薄い男性が髪をよせあつめて、バーコード頭をこしらえている姿に
重なって見えてしまう。

振りをしないで、
個性を活かす気持ちになるというのは、
誰にとっても難しいようだ。

(参考)ひとしずく(重松清)

No.7006


こころの処方箋(河合 隼雄)

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