人生とは不思議なものだ。
一生懸命働いているのに、
なぜか充実感より、
空虚さの方が強いときがある。
また反対に、失敗続きで、貧乏で、
明日がまったく見えないのに、
空虚さは感じず、自分の生を
強烈に感じて充実しているときもある。
みんなと笑って、一人で泣いて。
(憤死、綿矢りさ)
自分がいい状態にいる時、
信じているつもりなのに、
ちょっとしたことで、
不安になったり、
疑いの気持ちが湧いてきたりする。
ああ、まだまだ、
自分は弱いんだな、
と思わされる。
反対に、苦しい状態で、
どうしようもないと思える時には、
ささいなことには
それほど動揺せず、
引き締まった心で
立ち向かえたりもする。
娘らのやる卓球でいえば、
5-1とか、7-3というリードした状態で
試合を進めたいのだけれど、
5-6とか、9-8という競った状態の方が
集中力を高く保ことができる。
結局のところ、
集中力を欠いてしまうような
余裕とかが、ふっと出来てしまうと、
人は弱いのかもしれない。
(参考)憤死(綿矢りさ)
No.7024