「私を幸福にして」
と言う人がいるが、皮肉なことに
幸福は与えられるものではなく
自分で求めて取ってくるものなのだし、
同時に人に与える義務も
負っているのである。
(幸せの才能、曽野綾子)
新しいものが欲しい、
という気持ちは、
それが手に入れば、
幸せになれるような
期待につながっている気がする。
だから、
初めて与えられたもの、
めったに手に入らないもの、
そういうものをもらえると、
ありがたいと感じる。
けれど、
与えられたものは、
そのうち
ありがたみも減ってくるし、
自分で苦労して
手に入れたものには、
かなうものじゃない。
かたちあるものであれば、
なおさらだろう。
だから、
自分にとって
飽きた「もの」なら、
分け与えて、
他の人に喜んでもらった方が、
まだマシだ。
優越感とは違う感情で。
(参考)幸せの才能(曽野綾子)
No.7046