たとえ最後につらい目にあって、
がっかりしたとしても、
その人たちと巡り合えたのは、
あなたにとってやはり善きことだった
という気がするの。
人と人の心が
そんな風に隙間なく結びつくなんて、
そうそうあることじゃない。
(色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年、村上春樹)
最初から最後までずーっと、
いい出会いだったと思えるような
出会いなんて、そんなにない。
「好きだ」で始まって、
「大嫌いだ」で終わることもあれば、
「なんだか嫌いだ」で始まって、
絶対離れたくないと
進展するものもある。
出会いの始まりも分からなければ、
終わりのカタチも分かるもんじゃない。
一つ一つの出会いに
意味を見つけてもいいし、
そんなに無理して
見つけなくてもいい。
なんだかんだ言いながら、
一つ一つの出会いは、
自分の糧になっている。
人生での出会いは、
そんなもんだと思う。
(参考)色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年(村上春樹)
No.7058