世間など、どこにもない。…

世間など、どこにもない。

(美しい心臓、小手鞠るい)

わたしたちは、
実際にはないものを怖れ、

反対に、
実際にはあるものを
怖れていなかったりする。

同じように言えることは、
実際にはないものを信じ、

実際にあるものは
信じていないこともある。

半年ほど前に読んだ本に、
なるほどと思う言葉があった。
引用する。

「世間」は
具体的な人間のことではない。
「世間」は、
あくまでも私たちの頭のなかに
かたちづくられた共同の観念、
つまり一種の共同幻想なのである。
人びとの頭のなかに
やどる観念であるために、
ひとによって「世間」が狭かったり、
「世間」が広かったりするわけなのだ。
(世間の目、佐藤 直樹)

日本人は、メディアの前で、
ひたすら謝罪させられる。

下手すると、傷をつけたり、
損害を与えた相手に対するよりも、

メディアに対してのほうが
一生懸命に謝っていたりする。

「世間」が怖いからだ。

得体の知れない世間は、
思い込みが強く、
時には風評を流したり、
とてつもない力になる恐れがある。

それに負けないためには、
失うものが何もない状態でない限り、
まず無理なのだ。

シンプルに生きる、それに尽きる。

(参考)美しい心臓(小手鞠るい)

No.7060


道は開ける(ディール・カーネギー)

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