どんな善人も、どんな聖人も、
どんな金もちも、…
みんなあと百年したら
誰ひとり生きてはいない。
明日生きてるかさえわからない。
(水を抱く、石田衣良)
「3月にお会いできるのを
楽しみにしております」
今年の年賀状にあった一文。
妻との出会いのきっかけを
作ってくれた友人と、
10年ぶりくらいに
会えることになった。
さすがに久しぶり
という気がする。
正確には、
いつだったのかなぁと、
デジカメ写真を探してみると、
あった、あった、
2013年11月15日とある。
デジタル日記も開いてみれば、
そこにも、記録には1行だけ。
「いっしょに過ごした」
もっと何か書けばよかったものを、
その日あるいは翌日は、なにか
忙しかったのだろう。
忙しさや、心のありどころで、
過去の記憶はどんどん薄れていく。
未来につながら今この一瞬一瞬が、
ホントに大切なんだな。
(参考)水を抱く(石田衣良)
No.7151