きんぴら牛蒡に…

きんぴら牛蒡に
ひじきの白和え、風呂吹き大根。
どれも昔っからある料理で、
あたしの好物ですよ。
そして、食べる度に思うんです。
これを考えたのは一体、
何処の誰だろう、ってね。

多分、最初から今の形が
あったわけではないと思います。
色々なひとの手が加わり、
工夫が重ねられて
今に伝わったのではないか、と。…
今、あたしらが口にする料理は、
多くの名もない料理人たちの手を経て
伝えられたものなんでしょうね。

(想い雲、高田郁)

自分のルーツを
さかのぼれば、

無名の父母がすぐ上にいて、
もっともっとさかのぼれば、
誰かしら、昔々の有名人に
たどりつくかもしれない、
なんて思います。

そこにたどりつくまでには、
何人もの無名の人々が、
この自分に血をつなげているでしょう。

自分のルーツに、
有名なひとがいれば、
自信が湧いてきて、

そうでなければ、
自尊心すら持てない、
なんてことはないようにしたい。

大切なのは、いろんな人を通して、
自分が生きていられるってことだろう。

若い頃は、あんまり、
そんなこと考えなかったな。

(参考)想い雲(高田郁)

No.7315


人生の短さについて(セネカ)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です