他の誰にもない個性が、…

他の誰にもない個性が、
誰にだってある。
お前はお前しかいない。
なるほど、そうだろう。
否定しようもない、
当たり前のお題目。

しかしそれは何も意味しない。
違っていることはそれだけでは
価値を生まない。

(ボトルネック、米澤穂信)

「私も同じやつでいい」
メニューの注文の際に、
よく聞かれるセリフかもしれない。

しかし、それが
「私は、これがいい」
とみんなと違うものを
注文できるようになったからといって、
それほどのことでもない。

みんながどうあれ、
自分の選択や意見を堂々と
言えるようになって初めて、
スタート地点に立ったというくらいだ。

まわりと比べて、
浮こうか沈もうが、
その違っている自分を
伸ばしていくこと。

違いの分かる人には
分かってもらえるよう、
さらに違いに磨きをかける、
ということ。

まわりの目ばかり
気にしていると、
そこを怠りがちになるから、
違いが薄まっていくんだろうな。

(参考) ボトルネック(米澤穂信)

No.7325


モモ(ミヒャエル・エンデ)

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