わたしには子どもがないことに、…

わたしには子どもがないことに、
悲しそうな顔をしたおばあさん。
きっと、おばあさんの人生は、
子どもがいて幸せだったんだろう。
なんか、よかった。

わたしにもたぶん
わたしだけが知っている幸せがあって、
そのことが誰かに
伝わらなかったとしても、
別にいいのかもしれないな。

(女という生きもの、益田ミリ)

自分が幸せであることを
感謝しながら生きることと、

自分が幸せであると
見せたがって生きることは、
根本的に違うと思う。

おそらく、
感謝しながら生きる方は、
「これがあったから」
「あれがあったから」
という理由で幸せを感じるのでなく、
「生きる」こと全体をセットで
感謝できるんだと思う。

一方、見せたがる生き方は、
最初は本当に幸せであったとしても、
そのうち、見せることだけが
目的になって、
「あれを(あの人に)見せよう」
「これを(この人に)見せよう」
みたいになるんだじゃないだろうか。

「生きる」こと全体でなく、何かしら
幸せを感じる「部分的な」理由が
必要になってくる。

そして、「部分的な」理由で
不幸を感じたりもする。

だから、
あれがあったから幸せだった、
という幸せは長続きしないんだろう。

(参考)女という生きもの(益田ミリ)

No.7586


人生の短さについて(セネカ)

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