たまには
なんにもしない時間を
たのしむことも大事だよ。
(14歳の水平線、椰月美智子)
何のきっかけで買ったか
完璧に忘れてしまったけれど、
「何もしない贅沢」っていう本が
わたしの本棚にあります。
あれもこれもしたい、あそこに行きたい、
と思って果たす、目指して生きる幸せ
というものがあるのは知っているけれど、
いっそ、何もしないっていう贅沢もある。
袋いっぱいに詰め込む幸せもあるけど、
あえて、空っぽのまま、何も集めない、
軽さとか自由を楽しむ、という贅沢もある。
あるから幸せ、ないから不幸せ、
というモノサシから離してもらえる瞬間。
そんなものを与えてくれる本だった。
たまーに開くくらいの本だけど、
背表紙を見るだけでも
心が軽くなる時があるから不思議だ。