人間は環境に左右されるし、
それになにより、選択はつねに
ひとつではないのだから。
完全に白紙の状態では
すべての可能性が許されるかもしれない。
だが、ぼくたちはそれまで
生きてきて形成した価値観、
大切に思うもの、愛しいもの、
しなければならない義務、
そういうすべてを天秤にかけて、
どれかを選ぶことができる。
(虐殺器官、伊藤計劃)
頭がよくなる、
という選択はできないけど、
勉強する、本を読む、人に尋ねる、
という選択はできる。
いい人になる?、
という選択はできないけど、
優しい言葉遣いをする、人に譲る、
という選択はできる。
頭がよくならない、いい人になれない、
と結果についてぼやく前に、
「行動」を選択したか自問してみれば、
ほとんど何もやっていないことに人は気づく。
…はずなのに、そこは問わないから、
いつまで経っても、同じことを言っているだけ。
そんな生き様、態度は嫌だな。
今日も、ささやかな選択を積み重ねるべ。