なんにもつかみとっていない、…


なんにもつかみとっていない、
なんにも持っていない?
それはつまり、これから
なんでもつかめるということだ。

間違えたら手放して、
また何かつかんで、それをくりかえして、
私はこれを持っていると言えるものが、
たったひとつでも見つかればいいじゃないか。
それが60歳のときだって、いいじゃないか。

(薄闇シルエット、角田光代)

つかもうとがんばっていて、
それをつかめなかったときには、
ちょっと恥ずかしい気がする。

もし、そのシーンを
知っている人が見ていたりすると、
なおさら、恥ずかしい。

だから、
知らない人ばかりのところでなら、
旅の恥はかき捨て、という具合で
たいして気にならない時もある。

しかし、
知っている人がいるかどうかに
かかわらず、つかもうという
努力を続けない限り、
チャンスはつかめない。

チャンスは、
知らない人ばかりがいる時に
来てくれるとは限らないから。

みっともない姿をさらした、
と思うような瞬間があったって、
そんなものは、間もなく忘れ去られる。

つかんでは手放し、
つかんでは手放し、
そのうち手放す必要のないものが、
たった1つでも見つかればいい。

欲張っているうちは、
かえって見つからない。

大きなチャンスばかり
探しているうちに、
ささいなチャンスでさえも、
見逃してしまうから。

忘れちゃいけないな。


「原因」と「結果」の法則(ジェームズ・アレン)

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